幼稚園教師の知恵と行動力を育む

子どもの心を動かす「指導法」と「ことばかけ」

ベテラン園長が刊行した2冊の現場対応集

2013年7月22日
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『子どもの心を動かす指導法』

『子どもの心を動かす指導法』/白井三根子著/ナツメ社刊/A5変形判160頁/1100円+税。

『子どもの心を動かすことばかけ』

『子どもの心を動かすことばかけ』/白井三根子著/ナツメ社刊/A5変形判160頁/1100円+税。

白井三根子(しらい・みねこ)

白井三根子(しらい・みねこ)
横浜市青葉区・あざみ野白ゆり幼稚園園長、同・大場白ゆり幼稚園園長。1947年生まれ富山県氷見市出身。紙問屋の娘なので紙の造形活動も得意。

★若い教師を挫折から救う本
幼稚園で繰り広げられる先生と子ども達の世界はいつも楽しい。しかし人間社会の常で、気持ちが通じ合わない場面も多い。それをたくさん経験し対応を身につけることで“職人的教師”に成長していくのだが、若い先生、特に新任の先生は自分の力不足を感じて挫折するケースも少なくない。理屈はわかっているが、具体的な対応、瞬時の行動ができない、いわゆる“頭でっかち”の先生が増えてきているとの指摘もある。
イメージ通りに列に並ばせる、丸い輪をさっとつくるにはどうしたらいいか、挨拶や返事ができない子にどんな言葉かけをするのがいいのか、それができれば先生の心は大きく広がる。そうした現場で起きるいろいろな場面に対処する指導と対話をまとめた虎の巻のような本が“保育書のナツメ社”から出版された。『子どもの心を動かす指導法』『子どもの心を動かすことばかけ』の2冊である。
著者の白井三根子園長は、自分の幼稚園時代に先生とうまくいかなかった記憶をたくさん持っている。また教師人生46年のキャリアの中で、一番印象に残っているのは最初の1?2年の出来事だという。それだけ毎日が新鮮で波乱の日々だったのだろう。その経験と印象を生かして作られた2冊は、どんな場面にも応用できるヒントがびっしり詰まっている。マンガ形式で読みやすく、わかりやすい本なので、若い先生たちにはすり切れるほどに読んでもらいたい。
取り上げた事例や対処法は白井先生が一人で考えたわけではない。あざみ野白ゆり幼稚園、大場白ゆり幼稚園にはベテラン教師が大勢いる。白井先生の薫陶を受けて鍛えられた職人たちである。そのベテラン教師陣の知恵の結晶が散りばめられている。購入は(株)ナツメ社に直接連絡するかインターネットのアマゾン書店から取り寄せていただきたい。参考までに白井先生が教員研修会で話している様子(動画)も添付した。

【立ち読みコーナー(目次と最初の数ページ)】
『子どもの心を動かす指導法』(PDF)
『子どもの心を動かすことばかけ』(PDF)
横浜市幼稚園協会の教員研修会で挨拶する白井三根子先生(YouTube動画)
ナツメ社のホームページ
幼稚園情報センター・片岡進