★日本代表選手のトランポリンに感嘆
2016年の夏のオリンピックに東京が立候補している。
「ほかに引き受け手がいないならまだしも、どうしてまたわざわざ?」と冷ややかな反応も多いが、専門家によるとコンパクトで省エネな東京の開催計画は、オリンピックのあり方を大転換させる画期的な内容だと評価が高い。しかし国内、特に地元東京の待望ムードが低迷したままだと実現はおぼつかない。そこで招致委員会の要請に応えて、東京の幼稚園が一役買うことになった。
協力したのは渋谷区の福田幼稚園(福田末子園長)と新宿区の淀橋幼稚園(石森雅子園長)。子ども達の聖火リレーを中心としたイベントが行われた。ここでは6月23日(火)に行われた淀橋幼稚園の様子を紹介しよう。
12時30分、園児と保護者が待つ会場(旧淀橋第三小学校=現芸能花伝舎)に1人の青年がトーチを掲げて走り込んできた。北京オリンピック・トランポリン日本代表の上山容弘(うえやま・やすひろ)選手だった。
持っているトーチは福田幼稚園の園児と先生が作った1本で、サランラップの芯とストローと色紙でできている。10日前に行われた同園のイベントで子ども達が持って走ったものである。最初のトーチは長野市の保育園で作られ、それが福田幼稚園に運ばれた。つまりこのイベントの趣旨は、幼稚園や保育園で作ったトーチを次の園にプレゼントしながら、オリンピックを願う気持ちをつないでいくものである。福田幼稚園のトーチには子ども達が描いたオリンピックの絵が1枚ずつ入っていた。
上山選手から淀橋幼稚園のトーチに火が移されると、子ども達が二人一組になって校庭を走り始めた。同園のトーチは赤い綿の炎もついていてリアルだ。そのトーチが中央の聖火台に差し込まれると次のランナーが走り出し、最後のトーチが差し込まれて大きな聖火が完成した。
その後は、三階建ての建物より高く跳ぶ上山選手の演技に歓声をあげ、年長園児のトランポリン体験があり、最後に淀橋幼稚園の子ども達が東京オリンピック実現を願ってポッポ体操と「小さな世界」のお遊戯を披露して1時間のイベントが終了した。
この日からちょうど100日後の10月2日に開催地が決定する。幼稚園での招致イベントはとりあえずこの2園で終了となるが、「東京オリンピック決定!」の知らせを聞くことができれば、今度は開催ムード盛り上げのイベントに切り替わる。淀橋幼稚園のトーチが、また次の幼稚園へプレゼントされる日が来ることを祈りたいものである。
幼稚園情報センター 片岡 進