★研究機構理事長に田中雅道氏が就任
全日本私立幼稚園連合会は5月26日の総会で新しい正副会長を選出したのに続き、6月9日の常任理事会で委員長人事を決定した。幼保一体化、こども園、子ども家庭省など私立幼稚園にとって重大な課題に取り組む新執行部が動き始めた。その顔ぶれは次のとおり。
会長 香川 敬(山口県・鞠生幼/山口県会長/前副会長)
副会長 北條泰雅(東京都・みなと幼/東京都会長/前機構副理事長) 同 村山十五(宮城県・南光幼/宮城県会長/留任)
同 尾上正史(福岡県・紅葉幼/留任)
総務委員長 中浦正音(京都府・八条幼/元京都府会長)
政策委員長 入谷幸二(東京都・徳持幼/前政策副委員長)
教育研究委員長 東 重満(北海道・美晴幼/留任)
経営研究委員長 田中辰実(石川県・ちよの幼/石川県会長/前政策委員長)
広報委員長 坂本 洋(岩手県・盛岡幼/岩手県会長)
102条対策委員長 滑川良一(東京都・北糀谷幼)
認定こども園対策委員長 坪井久也(香川県・やしま幼/香川県会長)
監事 芝木捷子(北海道・なかのしま幼)
同 角和一太郎(神奈川県・ニューライフ幼)
同 阿部能夫(兵庫県・鈴蘭台幼)
注目の政策委員長に選任された入谷(いりたに)氏は東京でも振興対策委員長を務めており政治折衝の経験は豊富だ。また以前から私学助成制度の研究をコツコツと重ねている政策通でもあり、その手腕が期待される。
変革と混迷の時代の中で会員が切望するのは正確な情報と的確な展望である。その大事な伝達の任にあたる広報委員長には坂本氏が起用された。精度の高い情報発信を期待したい。
経営研究委員長に政策委員長を務めた田中氏が横滑りしたのも注目される。制度改変と経営の関係が深いのは言うまでもないが、その連動性をもっと強めていく思惑が察せられる。
新設された認定こども園対策委員会は、私立幼稚園団体として政府や政党に認定こども園についての正式窓口を開くことになるものでその意味は大きい。
なお(財)全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の理事長には設立以来副理事長を務めてきた田中雅道氏(京都府・光明幼)が就任。これまで全日私幼連会長が兼任してきたスタイルを改め、初めてツートップ制が実現した。研究機構の存在感が高まることを期待したい。
各委員会の委員構成および研究機構の副理事長は6月末までに決まるものと見込まれる。
全日私幼連=
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