★身体に染みこむ名曲の調べ
登園時間帯あるいは朝の自由遊びの間、園内にクラシック音楽が流れている幼稚園は多い。子ども達の心を安定させ、1日のエネルギーを注入するのに最適な音楽であることを園長先生が長年の経験から知っているからだ。
ふつう曲目は1ヶ月単位で切り替わるが、子ども達はその変化を聞き逃さず「先生、この音楽いいね、何ていう音楽なの?」と訊いてくる子は少なくない。だから職員室には「今月の朝の曲」の貼り紙があり、子どもの質問に先生が的確に答えられるようになっている。
中にはデパートのBGMを聞いて「ママ、これ幼稚園と同じ音楽だ。ビバルディの『冬』っていうんだよ」と言ってお母さんを驚かせる子もいる。それだけクラシック音楽は子どもの身体と心に染みこみ、定着しやすいということだ。ロックやジャズ、民族音楽とは違う、人間をすっぽり包み込む力を持っているのかも知れない。
そのクラシック音楽の生演奏を幼稚園で聴いてもらうのはまた格別である。目の前の楽器から身体で覚えている曲が流れてきたときの子ども達の眼の輝きは、それこそ100㍗の電球が一斉に灯ったようにも感ずる。
卒園式で修了証書を授与する間、ずっと生演奏を聴かせてくれる幼稚園もあるが、お母さん、お父さんの感動の涙が2倍以上に増量していることは見てとれる。
「そうか、じゃうちでもクラシックの演奏会を開いてみようかな」とお考えの幼稚園があれば、杉山さゆりさんが主宰する「チェンバーアンサンブルミュー」がお薦めだ。幼稚園での演奏経験が多く、子ども達との交流のツボを心得ているからだ。優雅な演奏はもちろんだが、簡潔明瞭に曲目や楽器を説明する杉山さんのやさしい語り口も音楽の一部に感ずる。子どもとお母さん、そして先生たちの心をひとときシックに彩ってくれることだろう。
★チェンバーアンサンブルミュー事務局
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